障害物競走

JSPカレッジに来てくださる方には、動いたり、しゃべったりしたときに他人から違和感を覚えられる方が多くいらっしゃいます。そういう方は社会の中でも多くいらっしゃいます。

ではどんな方がJSPの扉をたたいてくれるのでしょうか。その多くは「漠然と今の自分ではいけないと思う」方々です。

  

生まれた瞬間から今まで、自分を構成するものを分析・整理することなく過ごします。しても就活の自己PRの時くらいではないでしょうか。多くの方が自分についてじっくりと時間をかけて整理し系統立てて考えたことはないと思います。

でもなぜかほかの人と違う自分に気づいて、生きづらさを感じる方々がいます。

 

人ごみの中や違う環境、カフェなどのいろんな音が混ざる場所、じっとしていないといけない時間。いろんな場面で集中できなかったり、理解ができなかったり、すごく嫌で苦痛だったり、他の人よりよく怒られたり、周囲の人と疎遠になっていたり、なぜか人から嫌われたり。 

  

何が原因なのか、どうすればいいのか、わからず苦悩している人、答えを欲しがっている人は意外と多いのです。

 

そんな障害物たちとどう付き合うのか、

ハードルは飛んでもいいしくぐってもいい、ネットも下くぐってもいいし上を歩いてもいい。

そうした障害物を一緒に乗り越える方法を考えるのがJSPカレッジです。

≪このような障害物はございませんか?≫

□不器用、要領が悪い
対人コミュ能力が壊滅的に低い
□何気ない雑談ができない
皆の会話の輪に入れない
何を言いたいのか自分でもわからなくなる
マルチタスクができない
物忘れが激しい
なくしものが多い
整理整頓、片付けができない
計画を立てて行動することができない
集中力がない
注意力が欠けている
叱られたり文句を言われたりする回数が周囲の人達に比べて圧倒的に多い
お金や利益にならないものばかりに夢中
発言や行動を曲解、誤解されやすい
他人の悪口や噂話が大嫌い
正義感だけは妙に強い
他人のプライベートに興味がない
自分から話しかけることができない
一人でやれる仕事を探し求めている
得意科目と不得意科目の成績の差が極端だ
仕事の手順をなかなか覚えられない
内向的
いつも一人行動
友達や親しい知り合いが少ない
生真面目
融通がきかない
会話のキャッチボールができない
三人以上で会話していると自分ひとりだけ必ず取り残される
場の空気を読めない
飲み会が苦手
人混みや賑やかな場所が苦手
とにかくミスや抜け、失敗が周囲の人たち に比べて圧倒的に多い
職場での人間関係も最悪の状況
自己都合退職歴が複数ある
仕事のできなさや人間関係の悪さを理由に解雇されたり、退職に追い込まれたりされことがある。
作業に取り組んでいた時に妨害があると、今まで取り組んでいた作業を忘れてしまう
精神年齢が低い
同年代の人たちについていけない
身だしなみやファッションに無頓着
流行に無関心
優先順位を付けて行動できない

※すべてが当てはまるわけではありません。

身近にこのような方はいらっしゃいませんか?

  • 昼夜逆転等の生活習慣の乱れにより持続的な訓練、支援が難しい 
  • 人間関係や自己理解だけに特化した支援を提供することが難しい 
  • その人1人1人が持つ特性を把握することが難しく理解しづらい、理解ができない 
  • 苦手なことをどういうサポート、配慮をすればいいかわからない。 
  • トラブルにどう対処をするかがわからない。 
  • 日時毎の気分の浮き沈みが激しくどう扱っていいのかわからない。 
  • 状態維持で時間が過ぎていく。どう支援したらいいかがわからない。 
  • 就労移行?A型B型?その手前の段階が欲しいのだけど…
  • 自己理解がないので、どう配慮してほしいと伝えられない。伝えられてもよくわからない。 
  • 自己認知がなく、コミュニケーションや社会人経験を通じての認知がないと対応が難しい


 

なぜコミュニケーションが必要とされるのか

「困りごとと生きる〜JSPカレッジの考え方〜」

 

(1)人付き合いを学ぶとは。 

私たちは「社会」という集団の中で生きています。そこには様々なルールや決め事、マナーが存在しています。それらは人と人とが心地よく安全に生活するためのものです。「自立して生活していく」とはいろんな人と関わりを持ちながら生きていくという事。自分が何かやりたいと思ったとき、他人とコミュニケーションをとり相互に理解しながら行う必要があります。

 

(2)人付き合いに及ぼす影響。 

人と関わることであなたは少なからず影響を受けます。それと同時にあなた自身も、周囲の人に影響を与えているのです。家族、友人、知人、先輩、後輩、同僚、上司…あなたを取り巻く環境はあなたの表情や言動、振る舞いを受けて反応していきます。 相手にとって心地いい振る舞いをしていれば心地よく円滑にコミュニケーションを図れるし、そうでなければそうでない反応が返ってきて時にはあなたの不利になることもあります。

  

(3)自分の振る舞いを知る。 

もし、あなたが円滑にコミュニケーションを図りたい。相手にとって心地よい振る舞いを知りたいと思ったなら相手から「心地よさ」を聞き自分に反映させることもできるかもしれません。

もちろん、相手に自分を合わせなければいけないというわけではありません。 

自分の特性を知り、理解したうえで言動を選択できることが大切なのです。 

JSPカレッジではワークプログラムを通じてどんな能力、人間関係の凸凹を持っているのか、何が課題なのかを把握し、日々の生活の中で意識的に訓練していくことで人付き合いの方法を知っていきます。 

  

(4)「一緒に考え伝える力を育む」。 

誰しもが理想通りの好ましい言動をしているわけではありません。できること、できないこと、得意、不得意が誰しもにあります。そうした自分の能力をどう発揮するか、できないこと、不得手なことはどうカバーしていくかが大切になります。1人でできることであればいいですが、自分一人ではどうしようもないことは他者に協力してもらいながら生きていきます。あなたが得意なこと、できることが他の人の手助けをすることもあるでしょう。そうして助け合ってそれぞれの役割が形作られていくのです。 

  

 

あなたの進みたい道(進学・就職・その他)を自信をもって歩んでいく。JSPカレッジはそんなあなたを応援します。