障害物競走
JSPカレッジに来てくださる方には、動いたり、しゃべったりしたときに他人から違和感を覚えられる方が多くいらっしゃいます。そういう方は社会の中でも多くいらっしゃいます。
ではどんな方がJSPの扉をたたいてくれるのでしょうか。その多くは「漠然と今の自分ではいけないと思う」方々です。
生まれた瞬間から今まで、自分を構成するものを分析・整理することなく過ごします。しても就活の自己PRの時くらいではないでしょうか。多くの方が自分についてじっくりと時間をかけて整理し系統立てて考えたことはないと思います。
でもなぜかほかの人と違う自分に気づいて、生きづらさを感じる方々がいます。
人ごみの中や違う環境、カフェなどのいろんな音が混ざる場所、じっとしていないといけない時間。いろんな場面で集中できなかったり、理解ができなかったり、すごく嫌で苦痛だったり、他の人よりよく怒られたり、周囲の人と疎遠になっていたり、なぜか人から嫌われたり。
何が原因なのか、どうすればいいのか、わからず苦悩している人、答えを欲しがっている人は意外と多いのです。
そんな障害物たちとどう付き合うのか、
ハードルは飛んでもいいしくぐってもいい、ネットも下くぐってもいいし上を歩いてもいい。
そうした障害物を一緒に乗り越える方法を考えるのがJSPカレッジです。
※すべてが当てはまるわけではありません。
身近にこのような方はいらっしゃいませんか?
なぜコミュニケーションが必要とされるのか
「困りごとと生きる〜JSPカレッジの考え方〜」
(1)人付き合いを学ぶとは。
私たちは「社会」という集団の中で生きています。そこには様々なルールや決め事、マナーが存在しています。それらは人と人とが心地よく安全に生活するためのものです。「自立して生活していく」とはいろんな人と関わりを持ちながら生きていくという事。自分が何かやりたいと思ったとき、他人とコミュニケーションをとり相互に理解しながら行う必要があります。
(2)人付き合いに及ぼす影響。
人と関わることであなたは少なからず影響を受けます。それと同時にあなた自身も、周囲の人に影響を与えているのです。家族、友人、知人、先輩、後輩、同僚、上司…あなたを取り巻く環境はあなたの表情や言動、振る舞いを受けて反応していきます。 相手にとって心地いい振る舞いをしていれば心地よく円滑にコミュニケーションを図れるし、そうでなければそうでない反応が返ってきて時にはあなたの不利になることもあります。
(3)自分の振る舞いを知る。
もし、あなたが円滑にコミュニケーションを図りたい。相手にとって心地よい振る舞いを知りたいと思ったなら相手から「心地よさ」を聞き自分に反映させることもできるかもしれません。
もちろん、相手に自分を合わせなければいけないというわけではありません。
自分の特性を知り、理解したうえで言動を選択できることが大切なのです。
JSPカレッジではワークプログラムを通じてどんな能力、人間関係の凸凹を持っているのか、何が課題なのかを把握し、日々の生活の中で意識的に訓練していくことで人付き合いの方法を知っていきます。
(4)「一緒に考え伝える力を育む」。
誰しもが理想通りの好ましい言動をしているわけではありません。できること、できないこと、得意、不得意が誰しもにあります。そうした自分の能力をどう発揮するか、できないこと、不得手なことはどうカバーしていくかが大切になります。1人でできることであればいいですが、自分一人ではどうしようもないことは他者に協力してもらいながら生きていきます。あなたが得意なこと、できることが他の人の手助けをすることもあるでしょう。そうして助け合ってそれぞれの役割が形作られていくのです。
あなたの進みたい道(進学・就職・その他)を自信をもって歩んでいく。JSPカレッジはそんなあなたを応援します。