Q&A


Q.JSPカレッジではどのような診断名や傾向の人が来所されますか?

A. 

受けている診断名 としては、

自閉症スペクトラム障がい・アスペルガー、広汎性発達障がい 

注意欠陥多動性障がい 

発達凸凹を含む二次障がい(高次脳機能障がい・適応障がい・社会不安症・気分障がい・場面寡黙症 統合失調症・解離性障がい・脅迫性障がい・抑鬱・躁鬱・双極性障がい)で困りごとがある方も相談されています。 

 

  

ご利用を相談される方の傾向としては

        

□ 不登校・引きこもり経験があったり、外出する機会が極端に少ない 

□ 時分の将来像がはっきりしなかったり、なるための方法がわからなかったりする方 

□ 学生時代何かしらのトラブルを抱えていた方 

□ 大学、社会に出てから人間関係でのトラブル、失敗経験がある方 

□ 他の福祉サービスを利用しているが、このままでいいのだろうかとお悩みの方 

□ 病院に通院中であるがそれ以外の支援を特に受けていない方 

  が多いです。


Q.病名がないとサービスの利用できないのですか? 

A. 

JSPカレッジでは発達障害に特化したプログラムを提供していますが、発達障害の診断がなければサービスを使えないというわけではございません。発達障害の診断を受けない方でも二次障がいで苦しんでいる方は多くいます。

重要なのは「困りごと」にJSPカレッジのプログラムがマッチするか、少しでも生きづらさを和らげる手助けとなるかです。

JSPカレッジでは事前の面談にて丁寧に困りごとや自分がどうなりたいかを確認する作業を大切にしています。 

また診断のない方には、医療機関・支援機関のご紹介もさせていただきます。 

 


Q.対象を青年期(概ね18~35歳)の方としている理由はなんですか?

A. 

理由は2つあります。

1つ目は、保護者の方が定年を迎えるときから逆算すると、働く準備を整える必要のある年齢がこの18~35歳の青年期であるという理由。

そして、青年期というのは元来、自分のアイデンティティ(自我同一性)の確立のために自分自身を見つめ直す時期です。しかし、JSPカレッジに来られる人間関係の悩み等をお持ちの方は「まとまりづらさ」「気づきづらさ」を持っているため、自分の中でうまく消化ができず、二次障がいを引き起こす方が多いのです。青年期の早い段階から「対処法」を明確化し、整理することができれば、そうした生きづらさが小さくなることが2つ目の理由です。 

18歳未満であってもサービスの利用は可能です。まずは、スタッフにご相談ください。

 


Q.サービス利用のための料金はどのくらいかかるのでしょうか? 

A.

利用者の肩の負担は、サービス利用料金のうち9割が訓練給付等給付費の対象となるため、原則利用者負担金はサービス利用料金全体の1割となっていますが、当法人では頂かないものとしています

ただし、食事や外出時、特別なプログラム等、事業所内の活動によっては、利用料とは別に実費負担を頂く場合があります。

 

また、ご相談・見学・体験についても料金の発生はございませんので、まずはお気軽にご相談ください。

 


Q.どんなプログラムを提供しているのですか?

A.

1日の流れとして午前作業・ワーク、午後振り返り・分析となっています。

午前中、マスクづくりや畑仕事、座学・体づくり等のメニューを行い、午後にどうだったかを自分やほかの人の目から分析していきます。

 

ワークに関しては、基本的に何をしたいか、何について学んでみたいかをリストから学生さん(利用者さん)が決め、そのワークをスタッフが展開する形になっています。

 

自分に必要だと感じるワークを他の人の意見を取り入れながら行う形式です。

 

畑では植物や土と触れ合いながら命と向き合い、自然の中の自然な自分を感じ、他の人との共同作業を行ってきます。

 

フィールドワークでは外に出て美術館に行ったり、買い物をしたり公共交通を使ったりなど社会の中で自立するために必要な力を身に着けたり、自分の好き・嫌い・得手不得手を見つけ、今後の人生の余暇充実の一助となるような活動を行います。

 

マスクづくりでは均一したクオリティが求められるため、集中して作業したり、指先を使って繊細な作業をしたり、作業を分担する、協力する、質問するといった会社で必要な基礎的スキルを学ぶと共に神経のつながりにくさからくる不器用さを少しづつ和らげていきます。

 

PCを使っての作業ではいかに効率よく作業をするための環境を整えるか、情報をどうやって得るのか、タイピング、Word、Excel、PowerPoint、Googleスプレッドシート等、検索エンジンなどPCの基本的スキルからそれらを使っての応用・実践といったことを行っていきます。

 

ワークでは自分を様々な観点・視点から分析したり、こういうことはありませんか?といった具体的事例からどうしたらよいのか、外的、内的要因としてはなにがあるのか、相手はどう思うのかといったことをみんなで考えていきます。

 

 


Q.卒業後の進路を教えてください

A.

卒業後の進路としては何を選択しても自由です。進学・復学するもよし、就職するもよし、夢が見つかったならその夢のために歩みだしてもいい、就労訓練でもう少し自分の力をつけるもよし。 

JSPカレッジが提供する自立訓練はすべての基礎となるものです。次のステージへより良い形でつなげていく。そのために日々自分をいろんな観点から分析し、分析力をつけ、いつ、どんなタイミングでも正しく自己理解をすることができるようなトレーニングを日々行っていきます。

 


Q.卒業はいつ頃ですか?

A.

JSPカレッジの学びには2年間という期限が設定されています。その期限いっぱい利用される方もいれば、1年~1年半で次のステージへと挑戦する方もいます。それぞれの状態や目標によって卒業のタイミングは変化します。 

 


Q.いま、別の事業所を利用中ですが利用はできますか? 

 

A.

就労移行支援、就労継続支援A・B型などの福祉サービスを利用中であっても、制度上は併用が可能です。 

その際には、サービスが必要な理由等本人、関係機関含めて検討・協議が必要となります。 

その際大切なのが、本人が「利用の目的」をきちんと理解し、自分で考え、自己決定を下すことです。 

スタッフが一緒になって課題の整理を行っていきますのでまずはお気軽にご相談ください。

 

 


Q.日中の居場所としての利用はできますか?

A.

あくまで、将来的な自立を見据えてその準備・訓練をするための場なので自分を知り、苦手を克服したり、手段を考えたり、仲間と共に様々な体験を通じて学んでいく場所です。

自立訓練には2年間という期限が設定されているため、2年後までには誰しもが必ず卒業していきます。 

ですので、その卒業までの期間をどう充実させるか、学びの大きいものとするかは利用者自身の『自立』に向き合う姿勢次第。せっかくJSPカレッジに入校するのであれば居場所づくり以上のものを得て卒業していってほしいと考えれています。まずはご相談ください。

 

 


Q.毎日通わないといけないのですか?

A.

週4〜5日の頻度で通われる方も多くいますが、まずは週1~2回からの利用も可能です。 

私たちの自立訓練は2年という期限付き。 

自分を知り、自立のための準備をするにはそれなりに時間もかかります。

将来、必要となるであろう生活習慣や週5で働くために必要とされるもの。今何ができるのか、何が必要かを一緒に考えていきます。